ストーマについて
腹壁に作られた排泄口のことをストーマといいます。ストーマには大きく分けて、消化管ストーマと尿路ストーマがあります。
ストーマは、人それぞれ大きさや形が異なります。手術後のストーマはむくみがありますが、数ヶ月後にほぼ一定の大きさに落ち着きます。
ストーマには神経細胞がありません。ですから、ストーマは痛みを感じないのです。そして、ストーマの表面は腸の粘膜ですから、いつも赤色をしていて、湿っています。ストーマはちょっとした刺激で簡単に出血しますが、少量の一時的な出血はごく普通に見られます。出血が止まらない場合や、排泄物の中に血が混じっている場合には、医師の診察を受けて下さい。
消化管ストーマについて

●コロストミーとは
結腸に作られたストーマ(排泄口)のことをコロストミー(結腸人工肛門)といいます。病変部位や弱っている腸管に便が通らないために作られます。
ストーマを持つことで、便は肛門から排泄されなくなり、その代わりにストーマから排泄されるようになります。しかし、ストーマには括約筋がないため、排便を自由にコントロールすることができません。そこで、排泄物を収納しておくストーマ袋(便の収納袋)をストーマのある腹部に装着して、排泄物の処理を行います。
ストーマは、腹壁に穴をあけて、結腸の一部を体外に引き出し、腹部に作られます。
コロストミーは、結腸の位置によって次のように区別されます。
| ○上行結腸ストーマ | ○横行結腸ストーマ | |
| 上行結腸で作られたストーマで、排泄物は液状・粥状の便となる。 | 横行結腸で作られたストーマで排泄物は粥状・軟便となる。 | |
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| ○下行結腸ストーマ | ○S状結腸ストーマ | |
| 下行結腸で作られたストーマで排泄物は軟便・固形便となる。 | S状結腸で作られたストーマで排泄物はほぼ固形便となる。 | |
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●イレオストミーとは
小腸の回腸の部分に作られたストーマ(排泄口)のことをイレオストミー(回腸人工肛門)といいます。イレオストミーは大腸まで食物を通過させないように作られます。
ストーマを持つことで、便は肛門から排泄されなくなり、その代わりにストーマから排泄されるようになります。しかし、ストーマには括約筋がないため排便を自由にコントロールすることができません。そこで、排泄物を収納しておくストーマ袋(便の収納袋)をストーマのある腹部に装着します。
イレオストミーには、回腸ストーマとコック式イレオストミーがあります。
| ○回腸ストーマ | ○コック式イレオストミー | |
| ストーマは、腹壁に穴をあけて小腸の一部を体外に引き出し、右下腹部に作られます。排泄物は液状となります。 | 腸管で貯留襄を作り弁を設けて便をためる。ストーマからカテーテルを挿入して排便する。 | |
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尿路ストーマについて

●ウロストミーとは
腹部から尿を排出(尿路変更術)するように作られたストーマ(排泄口)のことをウロストミー(人工膀胱)といいます。腫瘍や外傷、先天的な異常などのために作られます。
ストーマを持つことで尿は尿道から排泄されなくなり、その代わりにストーマから排泄されるようになります。しかし、ストーマには括約筋がないため、排尿を自由にコントロールすることができません。そこで、排泄物を収納しておく、ストーマ袋(尿の収納袋)をストーマのある腹部に装着します。
ウロストミーには、回腸導管、尿管皮膚瘻、コック式ウロストミー等があります。
| ○回腸導管 | ||
| 小腸(回腸)の一部を切除し、尿を体外へ流し出す管(導管)として使用します。導管の一方の先端は閉じられて、2本の尿管をつなげます。ストーマは、腹壁に穴をあけて体外に引き出し下腹部に作られます。排泄される尿の中には粘液が白く浮遊しているのが認められますが、本来尿は透明です。(排泄物は粘液状で濁っています。) | ||
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| ○尿管皮膚瘻 | ||
| ストーマは、尿管を切断し腹壁に穴をあけて体外に引き出し、下腹部に作られます。尿管皮膚瘻のストーマには腸管は使われていません。2本ある尿管を、左右の下腹部にそれぞれ引き出す場合と、2本まとめて左又は右の下腹部のどちらかに引き出す場合があります。 | ||
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| ○コック式ウロストミー | ||
| 腸管で貯留襄を作り、弁を設けて尿をためる。ストーマからカテーテルを挿入して排尿する。 | ||
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