ストーマ装具について
装具取扱上の注意点
ストーマ装具の取扱方法については、各装具メーカーの製品に添付されている使用説明書に従って下さい。また、装具取扱上のノー・ハウは、当協会の講習会、研修会、体験交流会等で、その要点を把握するようお勧めします。
ここでは、ストーマ装具の取扱いに関する一般的な注意事項を整理してみましたので、参考にして下さい。
●装具の選定に当たって
| 1. | ストーマ装具は、ストーマの種別・使用する時期(術後の経過)・排泄管理の状態等で異なる他、ストーマの形状・部位、ストーマ周囲の皮膚の状態によっても選択条件が違ってくる。また、コロストミー(下行・S状結腸人工肛門)で洗腸法を採用する場合は、洗腸用の器具を常備する必要がある。 |
| 2. | ストーマ装具は、ストーマから排泄される便や尿の処理に適するものを必ず装着するようにしなければならない。まかり間違ってもウロストミー(人工膀胱)の人が、人工肛門の装具を使用することのないようようにしたい。 また、イレオストミー(回腸人工肛門)の人が、洗腸を行うのは禁物である。初心者に、このような信じられない間違いがまれに見受けられるので、くれぐれも勘違いを起こさないように注意して欲しい。 |
| 3. | 装具メーカー各社は、各種のストーマ装具を販売し、皮膚保護剤・パウチ(排泄物の収納袋)・洗腸用器具等の基幹製品からペーストやパウダー等の他、剥離剤・皮膜剤・消臭剤に至るまで数多くのストーマ用品を揃えている。 皮膚保護剤・パウチは、コロストミー(結腸人工肛門)、イレオストミー(回腸人工肛門)、ウロストミー(人工膀胱)の形態別、使い勝手で選べるツーピースタイプ(皮膚保護剤とパウチが分離しているもの)とワンピースタイプ(皮膚保護剤とパウチが一体のもの)、便の性状・量で使い分けができるドレインパウチ(下部開放型)とクローズパウチ(下部閉鎖型)の他、管理が困難な陥没または平らなストーマ対応のものまで、広範囲の中から選択できるように品揃えがある。 このような多くの装具の中から、どれを選んで使用するかを決めるのは容易でないが、E.T.(ストーマ療法士)、WOC(創傷・オストミー・失禁ケア)ナース、ストーマ外来の看護師、装具メーカ各社の相談窓口で相談して、選択の糸口をつかむのが、自分に合った装具を見つけ出すコツであり早道でもある。 |
| 4. | 入院中に看護師がストーマ装具を選んでくれるが、これはその時点での選択であって、その後もそれが最適であり続けることにはならない。従って、装具は、ストーマ径(大きさ)や皮膚の状態の変化、体重の増加等、更には高齢化に伴う身体の変化に対応して、適宜変更していくのがトラブル回避のキーポイントである。初心者の中には、ストーマ径と合わない状態で、ストーマ装具を使用しているケースがあるが、病院で決めてくれた時点と状態が変化していることに注意しなければならない。 これらの意味において、当協会の講習会等における装具メーカー各社のストーマ装具の展示・説明は、有益であるので、労を惜しまず足を運んで欲しい。 |
| 5. | 装具によって皮膚にかぶれが生じる、便・尿によって皮膚がただれる、便・尿・臭いが漏れる、上手く装着できない、使いにくい等が起きてきたときは、ストーマ装具との相性がくずれてきているサインでもあるので、装具及び装着方法を再点検してみる必要がある。 |


