公益社団法人日本オストミー協会 Japan Ostomy Association, Inc. (JOA)

活動

主な活動

  • オストミーに関する講演会、研究発表会、講習会、セルフケア相談会、オストミー製品展示会
  • 電話相談、相談支援、オストミービジター活動、ピアサポート、体験交流会、情報交換会、研修旅行
  • 協会誌の発行、ホームページ公開、刊行物の発刊
  • オストメイト社会適応訓練事業の受託
  • オストミー関連情報の収集、各種調査研究、オストメイト生活実態調査
  • 国・地方自治体に対するオストメイト福祉施策の改善要望
  • 障害者団体・関係団体との連携 (中央障害者社会参加推進協議会、日本身体障害者団体連合会、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会、日本ストーマ用品協会、日本看護協会、日本訪問看護振興財団、全国訪問看護事業協会、日本介護福祉士会など)
  • IOA(国際オストミー協会)・ASPOA(アジア・南太平洋オストミー協会)との交流
  • アジアの開発途上国への国際的支援活動

オストメイトの3つの不安解消への取り組み

外出時の不安解消

公共的施設等への「オストメイト対応トイレ」の整備拡大を図り、オストメイトのバリアフリーを実現する。

※身障者・多機能トイレ入り口のオストメイトマーク→

災害時の不安解消

避難所等にストーマ装具の公的備蓄と災害時の緊急支給、当協会と日本ストーマ用品協会の救援活動等により、被災地におけるオストメイトの安心・安全を確保する。

老後の不安解消

看護職と介護職の協働による機動的なストーマケアを促進し、オストメイトの介護サービスの充実を図る。

現在、次のように厚生労働省から「介護職のストーマ装具交換を条件付きで可能」との通知をいただき、介護現場での実現を目指しています。
  1. オストメイトの最大の心配事のひとつは、介護を受けるようになって自分ではストーマ装具の交換ができなくなったときのことである。ストーマ装具の交換は、従来「医行為」とされており、介護職はタッチできないこととなっていた。ただし、平成17年7月26日付けの厚生労働省医政局長通知によって、「ストーマ装具のパウチ(ストーマ袋)にたまった排泄物を捨てること」は介護職でもできるとされていた。
  2. 当協会ではこの点での制度改正を永年要望してきたが、平成23年6月に厚労省医政局医事課長あてに、「肌への接着面に皮膚保護機能を有するストーマ装具については、ストーマ及びその周辺の状態が安定している場合等、専門的な管理が必要とされない場合には、その剥離による障害等のおそれは極めて低いことから、当該ストーマ装具の交換は原則として医行為には該当しないものと考えるがどうか?」との問い合わせを行った。
    それに対し医事課長から同年7月5日付けで、医師又は看護職員と密接な連携を図ることを条件に、当協会の考え方を認める回答が出された。この回答は同日付で医事課長から各都道府県にも通知された。
  3. 当協会は、これが介護職に正しく伝わり適切なストーマケアが行われるよう、医師や皮膚・排泄ケア認定看護師などの団体と連携している。

活動の変遷

昭和40年代後半~昭和50年代前半

  • 海外のオストミー情報収集
  • ストーマのセルフケアに関する知識と技術を学習
  • IOA(国際オストミー協会)設立参画、国際交流の基盤確立
  • オストメイトの実態を社会にアピール

昭和50年代後半~昭和60年代

  • 都道府県に支部設置、組織拡大により会員数激増
  • オストメイト福祉施策のロビー活動開始
  • ET(ストーマ療法士)によるオストミー講習会の確立
  • オストメイト社会適応訓練事業の受託により事業拡張

平成年代

  • ストーマのセルフケアに関する知識と技術の啓発
  • オストミービジター・ピアサポーターの養成
  • オストメイトの社会的認知拡大を促進
  • オストメイトのQOLを多面的にサポート
  • アジアの開発途上国へ国際的支援活動